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子供の心の傷をサポート

子供の心の傷をサポート

こんばんは。今日はカウンセラーのひとみーなです。

昨日は子供のグループセッションのボランティア。

私はサルベーション・アーミー(救世軍)のPrison Support Services-Kids in Playでのカウンセリングのインターンを終えた後も、ボランてティアとして、ファミリー・ボンディング・プログラム(FBP)のボランティアを続けています。

チャンギ刑務所の収監者は約10000人。その一割は女性で、全体の70%は麻薬使用。再犯者が多いのが現状です。ざっと見て、マレー系が多いですね。サルベーションアーミーに登録している収監者の家族は約200ほど。残念ながら、日本人を含む外国人の家族のサポートはしていません。

サルベーション・アーミーのこの部署は、両親のいずれかまたは両方がチャンギ刑務所に収容されている、5歳から18歳の子供に対して、半年に3回、刑務所の親には2回、それぞれ別にグループセッションを行い、それをクリアした親子が半年に一回、ガラスの壁越しではなく、実際に親子が肌で触れ合うセッションを行うという、ファミリーボンディング・プログラム(FBP)を行なっています。子供たちは、愛するパパ・ママに一目会いたいし、収監者のパパ・ママにとっても、早く刑務所から出て家族と暮らしたいというモチベーションをあげることにもなります。実際、FBPの当日は、親子の涙の再会。本当にその絆の素晴らしさに、毎回感動します。

収監者の子供達の主な問題は、トラウマ。いろんな子供達がいます。中華系、マレー系、インド系。彼らの親の多くは、親が刑務所にいる理由を知って、心に傷を負っています。ある子供は自暴自棄になったり、またある子供は非常に内向的になって他の人との交流を避けたり。もちろん、学校でいじめにもあいます。

そういった子供達の気持ちの手助けをするのが、このセッションの目的です。チルドレン・セッションに参加する子供は、幼稚園児(K1&2)、小学校1&2年生、3&4年生、5&6年生、ティーンズ(それ以上)に分かれます。

昨年から引き続き、私は最年少クラスの担当。本日は、全部で11人。子供一人につき、ボランティア一人がつきます。

私の担当した子の名前は、仮名「イク」ちゃん。マレー系、3姉妹の末っ子。お父さんが麻薬で刑務所にいて、昨年末のFBPは、上の2人のお姉さんがパパとの再会を果たしました。彼女は今年5歳になり、やっとパパと再会する権利を得たのですが・・・

1月のセッションでは、彼女は1時間以上泣きっぱなし。それまでママや姉妹と離れたことがなかったから。2回目の3月のセッションでは、40分なきっぱなし。
そして、昨日の3回目のセッションでは、泣く事20分。だいぶ慣れてきましたね。

彼女の泣く理由は、まず第一に、ママと離れることに対する不安。それがメイン。

イクちゃんのような繊細な子供は、ママの代わりになる自分の居場所を見つけるのに時間がかかります。泣きじゃくりながらも、その目は、他の子が何をしているか、サポートをしている大人たちが何をしているか、を常に観察しています。本当に、よく見ていますよ。

今回は、ひとしきり泣き終えたら、彼女は自分から、みんなの輪に入って行きました。みんなの輪から外れながらも一緒に体操をしたり、紙芝居を見て、なんと手を挙げて自分の意見を言って見たり、そして工作の時間は、ものすごい細かい芸術性やこだわりを見せてくれたり。最後は満足そうに、自分の作品を抱えて帰って行きました。セッションが、安全な場だと認識してくれたのでしょう。

人間は多種多様。特に子供は、親とは全く違った性格を持っています。親は自分の理想や想像や期待から外れたリアクションをするのに戸惑うでしょう。そうであれば、このことは親にとっても、絶好の人生の学びのチャンス。

一番基本的なことは、子供達が、安心、安全と感じられること。信頼を感じられる親や大人がそばにいてあげること。そして、大小問わず、自分の負った傷を自分で対処できるような強さと希望を与えてあげること。この子たちは、あと10年、15年も経てば自分で生きていかなければならず、社会の1人になり、そして家庭を持ち子供を持つかもしれません。そうなったときに、子供の頃経験したこと、それを克服した勇気の積み重ねが、彼らをさらに、そして彼らの子供達を、前に進ませる原動力になるかもしれません。

イクちゃんは、再来月、お父さんと再会します。その時には、お父さんの膝に乗り、たくさんお話しするでしょう。もしタイミングが合えば、私もその場に立ち会いたいです。

子供はその環境に無防備です。多くの心の傷を負い克服しながら成長していきます。 たまに、イクちゃんや他のサルベーション・アーミーでお世話している子供達のように、自分ではどうしようもない傷を負うこともあります。

身体には、もともと自己免疫があります。致命的な怪我でない限り、本来は自分で治せる体を持っています(その自己免疫を弱める食生活や薬害は別にお話しするとして)。

精神・感情にも、ある程度の自己対処のシステムがあります。それをサポートするのが、親であり、先生であり、社会であり、私たちの大人の役割でもあります。もちろん健全な方向に、ですけど。決して、過剰介入のことを言っているのではありません。人は、子供も大人も、経験から学ぶ動物ですので。

未来を作る子供達。たくさんの個性と可能性を持った子供達。その子供達がいろんな意味でたくさんの経験をし、たくさんをそこから学び、お互い助け合えるような住みやすい世界を作ってあげたいですね。

また明日から1週間が始まります。
素敵な日々となりますよう。

About The Author

Hitomi Sano
La Vita Counselling & Spiritual Care代表
佐野 仁美 | Hitomi Sano

心理カウンセラー・サイコセラピスト
バッチ財団登録 プラクティショナー(BFRP)
スピリチュアリスト・ミディアム&ヒーリング・ミディアム
通訳・翻訳(金融、企業法務、心理カウンセリング、スピリチュアル全般)
英国Supiritualists’ National Union (SNU) 正会員, SNU Trainee Healer

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