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2018年クリスマスの奇跡:父への祈り(1)

2018年クリスマスの奇跡:父への祈り(1)

ご無沙汰してます。ひとみーなです。
実は、急な事情で、こっそり一時帰国していました。

その急な事情というのは、父の容態の悪化。
その時に母と私が体験した、奇跡、のお話をさせていただこうと思います。
長いので、3回に分けます。

駄文ですが、お付き合いくださると嬉しいです。

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最初、父の容態がかなり悪いと聞いたのは、2018年8月上旬。入院したとのこと。それも、肺炎で。81歳の老体に肺炎は、かなりの致命傷。

母からの国際電話。父は相当の高熱。ダメかも知れない、そう、私は直感しました。

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父は、2002年夏の暑い日の朝、脳梗塞で倒れました。
私がまだ日本にいて、3社目に転職して間も無くのこと。動揺し、会社を早退し、タクシーの移動中も泣きながら、病院に駆けつけました。

病室の父は、顔がピンクに腫れ上がっていて。医師の説明によると、心臓の悪かった父は、できた血栓が脳に回り、脳の血管内で破裂し、脳の大半にダメージを与え、手術は不可、生存そのもの自体、難しいと。

奇跡的に復活し、4ヶ月後、退院しました。
その後遺症は、非常に重篤。

右半身が不自由になり、歩行が困難。
何よりも、言語中枢がやられ失語症となり、言語でのコミュニケーションが不可能になりました。言葉が理解できませんでした。

これが、16年前。

当初数ヶ月は、父も、私たちも皆、混乱していて、通常に近い生活に戻れるよう、どのようにリハビリをしていくか、主治医・リハビリ担当作業療法士、言語療法士、等々、皆、頭を悩ませていました。なにせ、自分の名前が言えない。

リハビリの先生に、「お名前は?名前をおっしゃってください」と言われても、
「ひ、と・・・み・・・」と、私の名前を答える。
私と父の間には、不思議な縁がずっとありました。自分の名前を忘れても、私の名前だけを覚えている、なんて…。

それから16年、父は母の懸命で愛情あふれる介護により、今も命を繋いでいます。

母は、父の介護が今の彼女の全てです。父が気分よく過ごせるよう、食事に気を使い、自分も椎間板ヘルニアで腰を痛めているのに、重たい父を抱えて入浴させ・・・滅私とはこのこと。自分より、父が大事。思い通りに動いてくれない父に対して、決して言葉を荒げず、自分の体調が悪くても、天使のような献身的な介護を続けています。16年間も。

そうはいっても、今年、父は81歳、母は77歳。
父は長年服用している薬の副作用で、歯茎がダメになり、歯を半分以上無くし入歯を作り、毎週歯医者にきてもらい手入れをしています。また、筋力も注意力も弱り、もう、最後の瞬間が近いのではないかと、ここ数年、何度思ったことか。それでも、母は、父のために毎日工夫をし、食事を作っています。筋力もなくなり、車椅子の外出もできなくなりました。母も椎間板ヘルニア持ち。車椅子が押せません。

近年父はよく熱を出すようになりました。
年に、数回。
熱を出すたびに、父の認知は弱まり、言葉がなくなり、その行動を一つ一つ奪っていきました。

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2018年8月。
父は肺炎を起こし、病院に担ぎ込まれました。高熱を出して。
母は電話口では多くは語らなかったけれど、かなり覚悟をしていたと思います。私も、次に熱が出たら、また脳梗塞が起こり、またできないことが増える、または、心臓が止まるかも、って。最悪の状態を考えていました。

そのまま三週間の入院。
母は私に、すぐに帰って来いとは言いませんでした。私も自分の仕事を始めたばかりで、気を使ってくれたのだと思います。

実は、私は、帰るのに恐れがありました。帰って父に会うのが、怖かった。正直、先週、再会するまで。

何故かというと、私は、スピリチュアリスト、そして、ミディアム(霊媒)、だから。普通の方よりも、若干、霊界に関する知識があるから。

人間はもともと魂的存在であり、肉体を無くしたとしても、その魂は永遠に生き続けます。私たちは、故人の魂と、地上に残された人たちは、ミディアム(霊媒)を通じてコミュニケーションが取ることができます。故人の魂からのメッセージはいつも、地上に残された方達への暖かい想いばかり。地上の人にメッセージを伝えることができた故人は、その霊的存在を知ってもらうことができ、とても喜び、また、地上の人も、故人からの愛あるメッセージを受け取り、双方とも、癒されます。私はこの仕事にとても誇りを持っています。

でも、霊界には霊界のルールがあり、いくら私たちが、長生きしてほしい、と願っても、そのルールには逆らえないのを、私は知っています。私が一時帰国し、父が私の顔を見て安心し、そのまま霊界に行ってしまうのではないかという、強い恐れがありました。それが彼の魂の帰還のタイミングだったらと思うと・・・

1日でも一瞬でも、父に生きて欲しいと願っている母。もしかしたら、その想いを、私は踏みにじってしまうかもしれない、という恐怖。もし、本当にそうなってしまった場合、私はどれほど後悔するだろうか。

だから、なかなか、飛行機のチケットを予約できずにいました。

三週間もの入院生活で全身の筋力が落ちてしまい、とうとう父は、本格的な寝た切りになってしまいました。

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続く。

About The Author

Hitomi Sano
La Vita Counselling & Spiritual Care代表
佐野 仁美 | Hitomi Sano

心理カウンセラー・サイコセラピスト
バッチ財団登録 プラクティショナー(BFRP)
スピリチュアリスト・ミディアム&ヒーリング・ミディアム
通訳・翻訳(金融、企業法務、心理カウンセリング、スピリチュアル全般)
英国Supiritualists’ National Union (SNU) 正会員, SNU Trainee Healer

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