LA VITA SINGAPORE

「鬱」についてのシンポジウム

「鬱」についてのシンポジウム

こんばんは、ひとみーなです。

やっと時差ボケも解消し、本日は役員をさせていただいているNuLife Care & Counselling Servicesの年一回の大きなシンポジウムのお手伝いへ。今年は『The Invisible Struggle(見えない葛藤)』というテーマ。

4時間という長丁場のシンポジウムでしたが、参加者は私たちメンタルヘルスケア従事者のほか、カウンセリングや心理学を学ぶ学生も多かったです。

冒頭、両手いっぱいにタトゥー(刺青)を施した一人の若い女性の告白ビデオが流れました。12歳以降、母親(その後離婚)のボーイフレンドや自身のボーイフレンドから受けた肉体的・性的暴行、不登校、自殺未遂。NuLifeのCEOと出会いカウンセリングによりどう救われたか。

今、彼女はNuLifeのスタッフとして、そして私の卒業した大学院カウンセリング学科の生徒として、カウンセラーの道を歩もうとしています。彼女のタトゥーの下には、たくさんのリストカットの跡が見られます。それを隠すように施されたタトゥーは、ある意味、彼女の勲章かもしれません。彼女は過去を乗り越え、力強く前に向いて生きています。現に、このシンポジウムの企画運営、そして成功に導いたのは彼女の力が大きいように思いました。

シンポジウムでは、IMH(シンガポールの国立精神病院)の元教授を招いたレクチャーもありました。

彼は経験豊かな精神科医で、鬱状態の脳やホルモンの状態、それに必要な抗うつ剤とその副作用、有用なカウンセリング手法についてお話しになりました。

氏、曰く、「重度の鬱には抗うつ剤の併用が必要だけれども、抗うつ剤も使用量を間違えると症状が悪化し、自殺を誘引する」

目から点。というより、

全然ダメじゃん!
全然、患者に寄り添ってないじゃん!
なんの解決にもなってないじゃん!

ひとみーな、久々に呆れモード。というより、怒りモード。

こういう人がシンガポールのメンタルヘルス業界の重鎮なんだ・・・とがっかりしました。

鬱は、アメリカ心理学協会(APA)のDSMー5で定義されています。シンガポールでも、その定義に当てはまり精神科を受診したら、数週間、数ヶ月のスパンで投薬とカウンセリングセッションを設定されます。若い頃抗うつ剤を処方された経験がある私からいうと、抗うつ薬は脳をナム(無感覚)にさせる、つまり、辛いことにも無反応、良いことにも無反応にさせる、そういう効果があるということです。

これは対症療法以外の何物でもない。ドーパミンやセレトニンが足りないなら補おう、なんて、人はそんな科学的なもので動いていないんです。

良いカウンセリングが必要なんです。

何故そのような状況になったか、過去の状況、そして現在の状況の分析、その障害への対処方法についてのディスカッション。これが必要なのです。

それを総合的に見て自分の思考のクセを直すのが、認知行動療法、
現在の状況を打開する意識・行動力を持たせるのが、解決思考型心理療法、

私はそう信じて活動をしています。
決して、脳内のホルモンレベル量には注力していません。薬でホルモンを上げ、問題が解決すると思っていませんから。

久しぶりのカウンセリング系のブログ更新でしたが、ちょっとマイナスな印象を与えてしまったかな・・・

心の健康は、身体の健康と繋がり、そして魂の健康につながる。

そう強く思うひとみーなでした。
良い週末を!

About The Author

Hitomi Sano
La Vita Counselling & Spiritual Care代表
佐野 仁美 | Hitomi Sano

心理カウンセラー・サイコセラピスト
バッチ財団登録 プラクティショナー(BFRP)
スピリチュアリスト・ミディアム&ヒーリング・ミディアム
通訳・翻訳(金融、企業法務、心理カウンセリング、スピリチュアル全般)
英国Supiritualists’ National Union (SNU) 正会員, SNU Trainee Healer

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  1. 「鬱」についてのシンポジウム

    読ませていただきました。

    ドーパミンやセレトニンが足りないなら補おう、なんて、人はそんな科学的なもので動いていないんです。
    良いカウンセリングが必要なんです。
    何故そのような状況になったか、過去の状況、そして現在の状況の分析、その障害への対処方法についてのディスカッション。これが必要なのです。

    それを総合的に見て自分の思考のクセを直すのが、認知行動療法、
    現在の状況を打開する意識・行動力を持たせるのが、解決思考型心理療法、

    私はそう信じて活動をしています。
    決して、脳内のホルモンレベル量には注力していません。薬でホルモンを上げ、問題が解決すると思っていませんから。

    私もそう思います。
    かれこれ20年になろうかと思いますが、私事ですが、ある時突然小便の匂いが身体からするようになりました。
    仕事は、技術系の事務がほとんどでした。
    自分では鬱状態かなと感じていて、ある精神科医で診察を受けたら、「幻臭」と???
    心の悩みが自分の身体に小便の匂いを作ってしまった。他人にもわかっていたようで少し嫌がらせもありました。
    この時の精神科医の診断は完全に間違っており、ただ薬さえ出せば治るのだというまるっきり話にならないものでありました。
    当然私は薬は飲みませんでした。
    自分で間があるときに念じていました。
    何年後だろう、匂いというものが消えた。
    西洋医学は薬漬け。

    31日はよろしくお願いします。

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