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死の悲しみを乗り越えるドキュメンタリー

死の悲しみを乗り越えるドキュメンタリー

こんばんは、ひとみーなです。

日本は超大型台風19号で今までに経験したことがないような風雨のようです。実家に一人でいる母が大丈夫かも不安です。被害が大きくないことを心から祈っています。

ところで、昨日、Singapore Mental Health Film Festival主催の映画「Evelyn」を、同僚のNuLife Counselling and Careのメンバー達と観てきました。イギリスの実話で、BBCで作られたドキュメンタリーです。

 

13年前に突然の自殺でこの世を去った次男イブリン(Evelyn)。その時から、時が止まってしまった家族。それ以来、イブリンの話は家族の中ではタブーとされ、家族それぞれに、彼を失った悲しみを共有できないでいました。

そして、残された長男、長女、三男の兄弟姉妹はこのままでは前に進めないと、意を決し、家族旅行で訪れたスコットランド、ウェールズ、南イングランドの同じ道を辿り、同じようにハイキングし、トレッキングし、キャンプをしながら、イブリンと自分との関係性を見つめなおします。

 

偶然にもそこで出会う人たちもまた、自分の親類を自死で亡くした経験があり、どうその状態を乗り越えたかの話も兄弟達にシェアします。

その数回にわたる旅の中で、兄弟達は両親、イブリンの友人達と衝突しながらも深く話し合い、そして自分の気持ちを整理していく・・・

 

まさにグリーフのヒーリングプロセスを自分たちでやってのけているお話。

 

愛する人の喪失感は時間が解決するという人もいますが、この家族は13年間も解決できていませんでした。旅というシチュエーションでイブリンに対する思いを吐露することにより、それぞれ自分の中で、後悔や憤りを整理していったのでしょう。彼らは今は前を向いて歩き始めました。

 

個人的なことですが、3月に17年間看病し続けた夫(父)を亡くした母は、私にこう提案しました。

「来年3月の一周忌、あなたが一時帰国した際、パパと一緒に行った箱根の思い出の場所に一緒にまた行かない?」

父が病に伏してから私たちは毎年1回旅行してました。今の所、気丈に振る舞っている母ですが、父との思い出の場所を巡り、きっと自分の中で整理したいものがあるのでしょう。父の魂は肉体は失くしても存在していますが、そうは解っていても、肉体のある遺族としてはやはり寂しいものです。

 

グリーフケアは人それぞれ。それを脱する方法として、こういうのもあるのかな、というのを今日はお伝えしようと思いました。

ミディアムシップで直接彼とコンタクトを取れ、その思いが家族に伝わったら、もっと早い解決だったのかも・・・そうぼんやり考えながら。

 

「イブリン」は英語字幕付きでNetflixで見られます。リンクはこちら

どうぞ、良い週末をお迎えくださいね。

 

About The Author

Hitomi Sano
La Vita Counselling & Spiritual Care代表
佐野 仁美 | Hitomi Sano

心理カウンセラー・サイコセラピスト
バッチ財団登録 プラクティショナー(BFRP)
スピリチュアリスト・ミディアム&ヒーリング・ミディアム
通訳・翻訳(金融、企業法務、心理カウンセリング、スピリチュアル全般)
英国Supiritualists’ National Union (SNU) 正会員, SNU 認定ヒーリング・ミディアム

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