カウンセリング手法は色々あるけれど・・・
こんばんは。ひとみーなです。
月曜・火曜と、フルでSolution Focuced Brief Therapy (SFBT)(解決志向カウンセリング)のトレーニングでした。
先生は、SFBT創始者Steve de ShazerとInsoo Kim Berg(米国)の愛弟子で、シンガポールで2004年からカウンセラーのトレーニングを行なっているDebbie Hogan。
クラスには、Institution of Mental Health*、School Counselling、 Boys’ home**、Changi刑務所で働くカウンセラー達と、私。SFBTのプロセス、多くのロールプレイ(クライアント役になったり、セラピスト役になったり) 、情報交換…盛りだくさん。私もプリズン・ボランティアを続けていることもあり、内輪話***もたくさんw。
SFBTは、ミラクル・クエスチョンと呼ばれるものを含め、色々な思いがけない質問を通して、マイナス思考に傾いているクライアントの思考に働きかけ、右脳を活発化させ、問題の本質に問いかけるセラピー。セラピストによる問題の整理と質問の質次第で、比較的早期に問題が解決されます。
私は大学院で、論理的に問題の質を分析し解決策を探るCBT(認識行動療法)をひたすら学び訓練し、Egan Modelでどのようにカウンセリング・セッションを構成するか考察し、他のセラピーの比較検証も行って来ましたが・・・
何が言いたいかというと・・・
クライアントの気持ちが前よりも軽くなるのであれば、どのようなセラピー手法をとっても構わない、ということ。クライアントの性格や問題の所在により、セラピー手法を変えたりミックスしたりしても、最終ゴールが達成されればいいということ。お勉強が得意で真面目なシンガポーリアンのカウンセラーは、それが若干苦手なようです。
クライアントの魂が、どうしたいと思っているのか・・・
これが全ての「鍵」になる。
そう再確認した2日間でした。
* 国営の心療内科専門病院のようなもの
** 素行に問題のある、または事情があり家族と暮らせない、21歳までの男子の養護施設
***例えば、外人専用(日本人含む)アドミラルティ刑務所が近々チャンギ刑務所に併合されるとか。