子供が助けを求められる環境
こんばんは、今日はカウンセラーのひとみーなです。
今日は私の大好きなボランティア・ワークの日。
サルベーション・アーミー(救世軍)でのこのセッションのお手伝いをするのは、今回で6回目。そして私はまたまた、最年少クラス(5、6歳児)の担当。本日は、全部で15人。今日はボランティアが子供2人を担当しました。
今日は新入りさんも多くきました(ということは、多くのパパが新たに刑務所に入ったってことか・・・)。そして常連になっている子供達は心身ともにとても成長していて、自分のやるべきことをサクサクやる子が多くなりました。
私は引き続き、仮名「イク」ちゃんの担当。6月にプリズンに行って、パパと再会したばかり。彼女は4回目の参加。もうやるべきことが分かり、パパに会えるというモチベーションを持って参加してくれると、心から期待していたのですが・・・
前にも書きましたが、1月のセッションでは、彼女は1時間以上泣きっぱなし。それまでママや姉妹と離れたことがなかったから。2回目の3月のセッションでは、40分なきっぱなし。3回目のセッションでは、泣く事20分。だいぶ慣れてきました。
ところが・・・今日はもう、今までで一番大変なぐずり様。ママと離れた途端、大号泣すること20分。もう泣きじゃくって足をバタバタさせて。セッションが始まる直前には、隣の部屋でセッションを受ける予定の真ん中のお姉さん(仮名「エリ」ちゃん)のところに行き、助けを求める。。。
エリちゃんは小学校2年生。もうだいぶお姉さん。仕方なく、エリちゃんも一緒に、幼稚園生のクラスに参加することになりました。
そしてセッションが始まった途端、驚くほどに落ち着いたイクちゃん。
ママと離れるのだけではなく、家族と離れるのが不安だったんです。
エリちゃんは、ずっとイクちゃんに寄り添い、手を握っていました。
今回の子供のセッションは、5つのワークで構成されていました。
1。円になって座って、自己紹介。
2。軽いエクササイズ
3。紙芝居(今日のテーマは、「私を助けてくれる人」)
4。工作タイム
5。円になって、自分の作ったものをみんなに披露
イクちゃんは、自己紹介こそできませんでしたが、あとは エリちゃんと一緒に思う存分楽しんでいました。
大成功。
なぜなら、イクちゃんは、自分でエリちゃんに助けを求めたから。そしてエリちゃんはイクちゃんを心からサポートしていたから。もう、今日のテーマに沿ってます!
エリちゃんは残念ながら自分の行くべきクラスには参加できませんでしたが、一つも嫌な顔をせず、イクちゃんの面倒を見ながらも工作を一緒に楽しんでいた様で、彼女は彼女なりに、学んだことも多かったと思います。
イクちゃんも、自分が本当に必要なときは、助けを求めることができる、という行動を起こせた、それを学んだと思います。
人間は多種多様。特に子供は、親や私たちファシリテーターの期待する行動と全く違うことをすることがあります。幼稚園ではそれは許されないことかもしれませんが、こういった、慣れた幼稚園と違うの環境に慣れるのに時間がかかる子供もいます。うまく折り合いをつけて、社会経験をさせるのはとても重要。
必要な時に助けを呼ぶ行動力、
相手が必要とした時に手を差し伸べる行動力
そんな純粋な行動力を学ばせていただいた、今日のセッションでした。
イクちゃんの歩みは、ほかの子よりは遅いかもしれないけれど、一歩ずつ、進んでいます。
セッションの終わりに、「今日、どうだった?」って聞きました。
満面の笑みで、「楽しかった!」と答えてくれました。
私的には、それで今日は大満足。
未来を作る子供達。たくさんの個性と可能性を持った子供達。その子供達がいろんな意味でたくさんの経験をし、たくさんをそこから学び、お互い助け合えるような住みやすい世界を作ってあげたいですね。
明日、私は全く違うイベントの日。
日曜日、皆様にとって、楽しく穏やかな日となりますよう。