2018年クリスマスの奇跡:父への祈り (2)
こんばんは、ひとみーなです。
今日は緊急のカウンセリング・セッション。英国留学中のローカルの女子大生でした。
彼氏に一方的に別れられて、極度のうつ状態だったのですが、その別れはきっかけ(トリガー)にすぎず、実はその裏に本当の問題が潜んでいて・・・彼女が英国に戻るまでに数回のセッションを行い、少しでも気持ちが軽く前に向けるようにします。私には正月休みはないかもしれません(笑)。
さて、昨日の続きです。
お時間があったら、どうぞまたお付き合いください。
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11月上旬のこと。
父が食事ができなくなった、と、母から連絡がありました。飲み込む力が弱まったようでした。母が一番大切にして、そして心を込めて用意していた食事が、取れない。母はなんとかして栄養をつけさせたいと、食事を細かく切ったりすりおろしたりと、なんとか飲み込めるように、本当に苦労していました。
食事が取れないとなると、胃瘻。おそらく、母にはその選択肢はなかったように思います。いや、これからもないでしょう。私たち家族は、延命措置を取らないという合意ができていますので。
私はその知らせを聞き、ああ、霊界からのお迎えも近いなと、腹をくくらざるを得ませんでした。もちろん、動揺。非常に、動揺。
普段冷静な私が、非常に動揺していました。
私が一時帰国することで、その魂の帰還を早めるかもしれないという恐れ。
父の肉体がなくなり、五感で父を感じられなくなることは、非常に辛く寂しく悲しいことです。
でも、思ったことも言葉にできず、16年間も、不自由な肉体にいるのが、そしてこの後何年も、ずっとその肉体にいて欲しいと私たちが思う事が、果たして父に取って良い事なのかどうか。自問自答をする毎日。
父は、肉体では、言葉を失っています。でも、魂は、日々のことを記憶しています。その魂が、今何を感じているのか・・・
幸いにも、父の容態はそれ以上悪くはならず、迷いに迷った挙句、丁度仕事のキリのいい時が見つかり、急に帰国を決めました。
本当に、意を決して、ギリギリでチケットを取りました。
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実家では今、リビングに介護用ベッド、その横に一人がけのソファーを置いてあり、その距離は、1.5メートル。母の助けで、 なんとか支えられながらその椅子に座り、毎日テレビを見ています。昔観た古い映画や古い時代劇を観ています。ただ、10メートル先のトイレにまではたどり着けず、介護用オムツを使用しています。この取り替えが、母のストレスの元となっています。
私の顔を見た父は、一瞬、え?という、現状を理解できない顔をしましたが、すぐ私だとわかると、使える方の左手を出し、私の頬を撫で、それからハイタッチ。満面の笑みを浮かべてくれました。
良かった。父の笑顔が見れた。
会話ができなくとも、気持ちは伝わりました。私の帰国を喜んでくれました。
今の私にできることは、2つ。
バッチ・フラワーレメディの処方と、スピリチュアル・ヒーリング。
この二つは、身体・精神・感情・魂を癒します。
対処療法で匙を投げられた父の容態に、どれだけ効くかわかりませんが、やらないという選択肢はありませんでした。
●バッチ・フラワーレメディの処方
まず、ストレス満載の母に、レメディを選びました。
朝起きてもスッキリせず、疲れが溜まり、常にフワフワした感じだというので、クレマチスを処方。そして、長年の介護による疲労困憊、そして責任を全うできないかもという恐れや、自分の限界を超えて頑張りすぎてしまうため、オリーブ、エルム、オーク。
翌朝、母はとても驚いてこう言いました。
「今までどんな薬を飲んでも疲れが取れなかったのに、今、すごく身体が楽。このレメディって、すごいわね。」
もう大喜びです。身体が楽になった分、気持ちもとても軽くなって、家事も介護も楽にこなせます。まだ頭がフワフワすると言っていたので、引き続き、クレマチスを飲んでもらいもらいました。全てにおいて懐疑的な母のこのコメントは、私に自信を与えてくれました。
疑い深い母が絶賛してくれた、フラワーレメディ。では、父の方はどうかというと。
父には、ひとまずレスキューレメディ(ロック・ローズ、インパチェンス、クレマチス、スター・オブ・ベツレヘム、チェリープラムのミックス)をお茶に入れて飲んでもらいました。
まず、目に力が戻り、反応が良くなりました。
おそらく、レスキューレメディの中の、クレマチスがよく効いているのではないかと思っています。それまでテレビ番組をぼうっと眺めていた父ですが、非常に反応が良くなり、テレビを見て笑ってます。声は出ないけど、身を乗り出して笑ってます。クレマチスは、意識を現実に戻す効果があります。私は、心の中でガッツポーズ。
●スピリチュアル・ヒーリング
スピリチュアル・ヒーリングは、霊界のドクター達からくるエネルギーを、患者さんに伝達するもの。From Spirit, Through Spirit, To Spiritと言われ、魂をも癒すヒーリングです。これは、ある種の祈りに近いもの。
英国の伝説的心霊治療師ハリー・エドワーズや、私をこの道に導いてくれた一冊の本、「神からのギフト」の著者・山村幸夫氏など、素晴らしいヒーラーは、末期ガンさえ癒します。もちろん、いろんな条件がありますが。
今回、その山村氏とご縁の深かった、通称「浜じい」と連絡がつき、数年ぶりに再会しました。彼はもう70代半ば。夏に体を壊し、お仕事を辞められ、今は、スピリチュアリズムに関する執筆活動を中心に活動をされています。神智学にも精通していて、浜じいとのお話はいつも楽しく、大変勉強になります。今回もいろんなアドバイスや資料をいただきました。
帰り際に、言語障害を抱えかつ寝たきりの父の容態の話になりました。藁をもすがる思いで、浜じいにヒーリングの協力をお願いしました。
リスクはあると思っていました。
もし、ヒーリングを受け、父の魂が霊界に帰還したいと思った場合です。
それまで、私はヒーリングを送っていなかったわけではありません。でも、帰還を早めてしまうかもしれないという恐れがありました。ある意味、ヒーリングを送ることに躊躇していました。
父が帰還するかしないかは、霊界の判断に任せるという合意の上、ヒーリングをしていただけることとなりました。そして、私も腹をくくりました。
その夜から、浜じいと私の、スピリチュアル・ヒーリング(遠隔)が始まったのです。
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続く。そして明日が最終回。