ビリーブメント・ケアとは
お久しぶりです。ひとみーなです。
今日、一番近所のスーパーに出かけてびっくり。
スーパー中が、赤、赤、赤!旧正月の赤い飾り物が所狭しと売られています。
シンガポールはいろんな文化が共存しています。そんなところが、私は好きです。
さて、昨日は、私の属するカウンセリング・センターのメンバーと一緒に、シンガポール・ホスピス・カウンシル主催のビリーブメント・ケアの会合に行ってきました。
ビリーブメント・ケアって?
世界保健機構(WHO)によると、ビリーブメントケアは、 「 患者と死別した後も、家族の苦難への対処を支援する体制をとること」。
つまり、亡くなった方のご遺族のための、精神的・社会的ケアです。
100名ほどの参加者のほとんどが、ソーシャル・ワーカー(日本でいうと、社会福祉士、社会福祉指導員等)でした。
余談ですが、ソーシャル・ワークは、シンガポールでは人気の学部の一つです。アジアでランキング1位のシンガポール国立大学(National University of Singapore, NUS)でも、ソーシャル・ワークの学部に入学するのに長いウェイティング・リストがあるとか。どういう入学システムになっているのか詳しくはわかりませんが。
シンガポールには各地域にファミリー・サービス・センターというものがあり、低所得者層や就労困難な人等のための、生活保護、住宅、託児施設他、社会生活に必要なケアを、ソーシャル・ワーカー達が担っています。
さて、今回の会合は、ホスピス・カウンシル主催。シンガポールには7つのホスピスがあり、そのうちの1つが私の家の裏に。
ホスピスでは、患者さんのための緩和ケアを行なっていますが、同時にご家族に対するビリーブメント・ケアもされているようですが、シンガポールでは(大病院を含めて)それをどう行なっていくかのの統一した見解がありません。これが今回のポイントでした。
学術論文の発表では、病死された遺族の方々に対して、余命宣告後、患者さんが亡くなる前後、そして亡くなった後のすべての段階において、心理的・社会的(金銭的を含む)ケアが必要だという調査結果でした。また、ビリーブメント・ケアがあるという啓蒙活動も必要であるという結論。
昨年末のブログにも書きましたが、私の父は、もうそろそろかもしれない状況です。家族にとって、この先どうなるか分からない不安と恐れはとても大きく、愛する人を亡くした時の喪失感は、想像を絶するものがあるかもしれません。
喪失感は、決して失われません。人により、それが数ヶ月という時間により解消されるのか、数年苦しみ続けるのか、わかりません。
でも、それを和らげる手段はあると信じています。
それは、カウンセリングやセラピーであったり、フラワーレメディであったり、はたまたミディアムシップだったり。
ビリーブメント・ケアのあらゆる段階で、お役に立ちたいと強く思った、そんな1日でした。
素敵な日曜の夜となりますよう!