か弱き女性を守る「AWARE」からのお知らせ
こんばんは、ひとみーなです。
最近は「か弱くない」女性が増えてきているように思いますので、
果たしてこのタイトルが適切かは疑問ですが(苦笑)
ちょっと重要な情報をシェアさせていただきます。
シンガポールには「AWARE」(Association of Women for Action & Research; アウェア)という慈善団体があり、女性の権利保護を中心に活動をしています。その団体からメールが入りました。
シンガポールでは、テレワークやオンライン授業が本格的に始まり、普段は日中に会社に行っているご主人やお子さんが一日中家にいます。
昼間、お友達に会ったりお稽古事に行ったりすることはできなくなりました。
3食のご飯を考えないといけませんね。
シンガポールには、ざっくり、国民(Citizen)、永住権者(PR)、労働ビザ保有者とその家族(EP、 DP)、長期滞在者(LTVP)等が住んでおり、国民には中国系、マレー系、インド系がいます。そして欧米豪アジアの各国からも多くの方が働きにきていますが、総じて600万人弱。少ないですね。
そのほとんどの方が、家にいることとなります。
私が今回の「AWARE」のメールで驚いたのが・・・
「Family Violence」の急増です。
シンガポールで、昨年は459件だったのが、この今年はこの3月ですでに619件に跳ね上がっています。これは、AWAREに連絡があったケースのみで、AWAREという団体を知らない人、泣き寝入りをしている人の数は、恐らく相当数に上るでしょう。
つまり、ドメスティック・バイオレンス(DV)や、児童虐待、ということです。
今はテレワークだったり、オンライン授業で、大人も子供も家の中にいます。
または、先の見えない休業だったり、仕事を失ったシンガポーリアンもいるでしょう。
アルコール摂取の量も増えたと聞きました。
外に出ることができない、
家族以外の人と接することがほぼできない、
気分転換ができない、
いつこの状態が解消されるかわからない、
そのストレスのはけ口が、DVや虐待となってしまう、
とても悲しいことです。
これには身体的だけでなく、精神的なものも含みます。
AWAREに連絡したり、警察に駆け込み、Personal Protection Order(PPO)(接近禁止令みたいなもの)を出してもらい、相手からの接触を断つことができます。シェルターもあります。
もう一つは、「新たな形態のハラスメント」です。
今までオフィスでセクハラやパワハラを受けていた方は、テレワークになったので、直接上司らに合わなくて済みます。
でもこれから当分、仕事上のコミュニケーションは、オンラインでのメールやチャット、ビデオ会議が多くなってきます。上司や同僚からの馬事雑言や、セクハラまがいの言葉がチェックされないような会社だったら、そんな言葉に酷く心を痛める人が出てくるかも知れません。
また、Zoomなどの会議がハッキングにあった場合、不適切な画像が転送されてしまうといったケースもあるようで、不快感を覚える人もいるでしょう。
これは、シンガポールのAWAREの報告の一部ですが、
シンガポールの日本人もそういう被害にあうかも知れません。
日本にいる方も同じです。
日本人は特に、自分の家庭の問題が他人に知れたら「恥」と思うかも知れません。
また、
自分だけが我慢したら済むこと、そう思って我慢してしまうかも知れません。
そんなことがご主人の会社に知れたら、ご主人が職をなくしてしまうとか、
そんなことが会社にバレたら、自分が仕事を失うとか、
そんな不安から、一歩を踏み出せないかも知れません。
でももしそのようなことがあったら、
自分の中に留めておかないで、
自分の心が壊れてしまう前に、
早めにヘルプを求めてくださいね。
色々、方法はあります。早めに手を打てれば、それなりに。
シンガポールのカウンセラーも、日本のカウンセラーも、
守秘義務があります。早めであれば。
もし、対応が遅くなってしまったとしても、シンガポールにいる方でAWAREや警察に届けたくても英語に自信のない方は、通訳としてもお手伝いできます。
この非常事態、
すぐ慣れる人もいれば、
慣れない人もいます。
慣れることに抵抗がある人もいます。
皆で心を合わせて、乗り越えていけますよう、心より祈ります。
あああああ。また暗い感じになってしまったかしら。
ただただ、心配なんです。
この状況を皆で無事に越えられますよう、
明日からの一週間も頑張りましょう。
↓AWAREのレポートはこちら。
https://www.aware.org.sg/2020/03/how-the-covid-19-pandemic-affects-vulnerable-women-in-singapore/